ご訪問、ありがとうございます。本日は人工知能の話です。

私はシステムを仕事にしている人間なので、機械に仕事をさせるのが大好きです。世の中に人間がやらなくて良い仕事は山ほどある。そう考えている一人でもあります。

手作業なら数日かかる作業を自動化して、たった数時間で終わらせる。そんなことができた日には、嬉しくて仕方がありません。それが時には、数日どころか数年に及ぶものだってあります。その分で浮いた時間を有効に使えると思ったら、ものすごい喜びが湧いてくるのです。

さて、そんな私ですが、かなり危惧していることがあります。それは人工知能(AI)の発達です。囲碁のプロが人工知能に負けたなんてニュースを聞くと、さらにその危機感は強まります。

先ほどの考えと矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これには明確な理由があります。

ご存じのとおり、人工知能は車の運転もできるし、絵も書ける。人が話す言葉だって理解できるのです。そのうち人間のようなロボットが続々と開発されてくることでしょう。人工知能技術の発達によって、一人の人間と一体のロボットの差がなくなってくるわけです。

「技術が発達しているのだから、いいじゃないか。それで出来ることが広がるのだからよいことじゃないか。」と、多くの人は言うかもしれません。グーグルの自動車自動運転の開発者もそのように話されていました。

もちろん、それによって助かるものは沢山あるし、役に立つ場面も多々あることでしょう。私も技術の革新自体は喜ばしいことだと思っています。

しかし、私が危惧しているのは、人工知能の技術革新自体ではありません。それを使う人のメンタルの方なのです。この人工知能技術を上手にコントロールできるほどに人類の精神が進化しているとは、とても思えないのです。いまだに、人を憎んだり、争ったり、妬んだり、うらやんだり、そういう心持の人が多すぎる。世界は国同士で争い、戦争も絶えません。まだまだ人類の精神は子供だと思うのです。

子供に刃物をもたせたら、どうなるでしょうか。

上手に使える子供もいれば、それで傷つく子供もいるでしょう。人工知能の発達は、きっとそれ以上のリスクをもっています。遺伝子技術の発達も然りです。

私たちは、技術の発達に伴って、人々の意識を善良な方向へ向ける必要があります。善良な智慧をもって技術を扱わなければ、私たちの未来は明るくないのです。

そして、人の役に立とうと努力する人、人の幸せのために生きる人、本気になって社会のために働く人、人を喜ばせたり、楽しませたりする人、そんな人々を増やす必要もあるでしょう。そんな人々が増えれば増えるほど、人工知能技術の革新がメリットばかりになります。

どうぞ、このブログに足を運んでくださった皆様、人工知能の技術を喜んで迎えられるように、人類の心を良い方向に進めていこうではありませんか。

そのためには、まず自分自身の心持ちを良くして、世の中がもっと良くなるように、勉強と努力、祈りを惜しまないことが大切です。このことは、地球温暖化問題を解決するカギでもあります。

そのことについては、また今度書いていきたいと思います。