シュプスタ

Appleが如何に新製品を発売しても、今あるiPhoneやiPadを生かさないかぎり、真のイノベーションは訪れない。

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以下の記事を読んだ。

アップルも悩む、タブレット革命に3つの「想定外」

タブレットの現況を分析した記事なのだが、なかなか面白い。ライバルは確かに多く、新たなアイデアが求められているのも頷ける。

そう、最近は、AppleにiPadやiPhone以外の新製品を求める声が多い気がする。

上記の日経もそんな感じの話である。

先日もそんな話に触れた。

Apple株価の上昇には、新しい何かが必要か?


上記の記事では、今あるiPadやiPhoneでいくらでも新しい何かが生まれるのではないかという考えを書いた。

なんでもそうなのだが、足りないものをつないでいったとしても、物事はいつか行き詰まる。

もともと足りないという観念があれば、足りないものが集まってくるからだ。

つまり、我々は「足りない、足りない」を続けているかぎり、永遠に満たされることはないのである。

「足りない、足りない」ではなく、既に満たされている、与えられている。

その部分に気がつかなければならない。

今、与えられている恵みに感謝するとき、物事は順調に進み、新たなアイデアも湧き出てくる。

Appleの製品でいえば、iPhoneやiPadが既にある恵みである。そこを生かさずして次の恵みなんて訪れない。

ここで、勘違いしてほしくないのは、Appleに現状維持を求めているわけではないということだ。

現状維持からは、イノベーションなんて生まれない。

しかし、現状維持と現在与えられている恵みを発見して生かすこととは考え方の根本が違う。

現状維持は消極的だが、与えられている恵みを発見して感謝することは積極的である。

常に積極的な考えで、現状に感謝して物事を進めるとき、新たなアイデアは汲むように流れてくるものなのだ。

Appleの今後の方針もiPhoneやiPadを上手く生かした上で、その新たなアイデアを展開してほしいと願うものである。


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