iPod touchで使える無線LAN(WiFi)は、種類がありすぎてどれを選んでよいか迷うことが多いと思う。今回は、その迷ってしまうほど色々ある回線の中から、NTTドコモ(docomo)のFOMA(モバイルWiFiルーター)を紹介したい。

NTTドコモ(docomo)といえば携帯電話というイメージだが、iPod touchで使えるデータ通信回線もしっかりと用意されている。
ここでは、外出先でFOMAに繋ぐためのモバイルWi-Fiルーターを2つ紹介しよう。

一つは「BF-01B」というモバイルWi-Fiルーターだ。

「BF-01B」は、今年の9月に発売されたもので、2010年6月に発売されたバッファロー製「ポータブルWi-Fi」を、ドコモの商品として販売するものである。無線LAN製品といえばバッファローというくらい有名なバッファロー社だが、その製品をドコモが商品化しているパターンである。

NTT東西のフレッツのオプションで提供されている光ポータブルと同じものだ。

この「BF-01B」の特筆すべき点は、外出時にFOMAのエリアでiPod touchと接続できることである。
ドコモのエリアは国内でずば抜けて広いので、室内や山間部など、広い範囲で接続を希望する人におすすめだ。
使える範囲が広いので、電波面で弱いソフトバンク[iPhone] より範囲が広がると思う。

ドコモとの契約はもちろん、プロバイダ契約も必要になるが、自宅パソコンのプロバイダと提携している場合が多いので確認してみるとよいだろう。

これ一台でiPod touchはもちろん、携帯ゲームなどのWi-Fi対応機器を同時に6台まで使用でき、公衆無線LANや自宅のブロードバンド回線からインターネットを利用することも可能になる。

もう一つは今年の11月30日に発売された「HW-01C」というモバイルWi-Fiルーターだ。
BF-01Bとの違いはいくつかあるが、比較すると以下のような違いがある。

・重さは「HW-01C」のほうが約25g軽い。
・通信時のバッテリーは「BF-01B」のほうが2時間程長持ちする。
・「BF-01B」は公衆無線LANが使えるが、「HW-01C」はFOMA通信のみ。
・「BF-01B」は自宅のブロードバンド回線でホームルーターとしても使えるが、「HW-01C」は使えない。
・「HW-01C」は海外ローミングに対応している。
・接続台数は「HW-01C」が5台まで、「BF-01B」は6台まで。

したがって、自宅で有線のブロードバンド回線が使えるのならば、「BF-01B」。FOMA回線だけで使うのなら「HW-01C」の方が持ち運びやすくてよいと思う。


さて、今回iPod touchの無線LANで「BF-01B」を紹介したのはドコモの「定額データプラン」の料金割引キャンペーンが延長されているからである。ドコモは、定額データプランに新規で申し込んだユーザーを対象に、月額料金の上限を1年間1575円割引するキャンペーンを開催しているが、このキャンペーンの期限は平成23年4月30日までだ。

もし、ドコモのFOMAエリアでモバイルWiFiルータを使いたい場合は、キャンペーンをうまく利用するとよいだろう。なお、同キャンペーンは2年間 の継続利用を約束するものなので、契約期間中に解約をすると解約金が発生するのでご注意頂きたい。

さらに書いておくと、1年間ドコモのU「公衆無線LAN」が無料で使えるキャンペーンも展開中だ。飲食店や空港、駅の公衆無線LAN(WiFi)サービスエリアなどで快適な使用が可能になるが、こちらのキャンペーンも平成23年4月30日までとのことである。

ほとんどのドコモショップは年末年始も営業しているので、iPod touchの無線LAN(WiFi)でFOMAを使いたい人は、十分検討の余地があると思う。