iPhone4Sにして3週間、動きの速さ、グラフィックの綺麗さ、カメラの美しさなど、「さすが現段階での最高傑作だ」と感動している。

iPod touchでも十分素晴らしいが、やはりカメラなどはiPhoneのほうが良く出来ている。これくらいのスペックのiPod touchがあればと思うのだが、その辺のバランスは難しいところなのだろう。

さて、以前、当サイトでiPhone5のスペックについての「7つの噂」を記事にした。

紹介したiPhone5スペックに関しての噂は、いくつかの部分で「iPhone4S」に採用される結果となった。

そのため、「iPhone5のスペック」というタイトルながらもiPhone4Sのスペックに近いものになっている。

もちろん、名称が異なっても、スペックがほとんど同じであれば、噂として期待通りの結果といってよい。

ただ、iPhone4Sが既に発売された状況においては、以前書いたiPhone5のスペックについての記事を修正しておかねばならないと思う。

時期的にはまだまだ先の話になるiPhone5だが、修正できるものは早めに修正しておきたい。

ということで、今回は「iPhone5のスペック7つの噂」について再考察しておこうと思う。

iPhone5のスペックを再考察

iPhone4Sは、iPhone5のスペックで予想されていた噂のいくつかが本当になったが、中には搭載されなかったものもある。

したがって、来年以降に発売されるであろうiPhone5には、「これまで噂されていたスペックが搭載される」という可能性も十分あると思う。

以下、以前の記事や出回っている噂を基に、再度iPhone5のスペックを予想してみた。

※写真は以前話題になったiPhone5のモックアップ-GIGA Netzwerk BenM.atより
(外見を実物そっくりに似せた模型)

①【A6プロセッサ】

iPhone5のスペックの噂①(改)は、【A6プロセッサ】である。iPhone4SとiPad2にはこれまでのCPUよりレベルアップした「A5プロセッサが搭載」された。

CPUの違うiPod touchとiPhone4Sでは、その速度の違いが体感的に分ってしまう。もちろん、iPhone4とiPhone4SでもCPUの違いによって速度が違う。

このCPUに関しては、iPad3に「デュアルコアのA6プロセッサが搭載される」という噂がある。来年以降にiPhone5が発売されるのであれば、この「A6プロセッサ」が搭載されるということは考えなくても想像できるところだ。

また、速度だけでなく、見た目の美しさも大きく変わってくる。iPhone4Sでも十分な速度と美しさなのであるが、CPUが良くなればまたさらに早くなり、かつ美しくなるわけだ。

CPUのスペックアップは大きな楽しみの一つである。

②【1GBのDDR2 RAM】

iPhone5 スペックの噂その②は、【1GBのDDR2 RAM】である。

新型iPhoneは、メモリが1GBになって「iPad2との差別化を考えているのではないか」という話があった。

しかし、こちらはiPhone4Sには採用されなかったので、メモリが1GBになるのは、iPhone5以降ということになる。

iPhone4(512MB)とiPad1(256MB)ではメモリに差があったのだが、iPad2とiPhone4Sとではその差がなくなってしまった。

したがって、来年以降のiPhone5とiPad3は、どちらも1GBのメモリを搭載して登場されることが予想される。

メモリが1GBになればCPUを生かす「より高速な情報処理」が可能となる。

③【10メガピクセル以上のカメラ搭載】

iPhone5スペックの噂③(改)は、カメラについて。

現在のiPhone4Sは800万画素となった。つまり、iPhone5に搭載されると噂されていたカメラはiPhone4Sに搭載されたわけだ。

iPhone5になってさらに画素数の高いカメラが搭載されるかどうかはまだ不明である。ただ、例年を考えればこれまで以上に画素数や精度の高いカメラが搭載されることになるはずだ。

なぜなら、以前も書いたようにカメラはiPhoneになくてはならない存在だからである。毎回のカメラのスペックアップを考えると、常にこの辺の考慮がなされているようだ。

順当にいくと、次のiPhone5のカメラは1000万画素を超えてくるのではないだろうか。

また、今回、別アプリを起動しなくても写真の編集などがある程度できるようになった。今後は、このような写真編集機能やカメラ撮影時のオプションなどの改良もされていくと思う。

毎度のことではあるが、できればiPod touch第5世代のカメラもiPhone並のスペックになってほしいところである。

④【128GB以内の記憶装置】

iPhone5 スペックの噂④(改)は、記憶容量について。

iPhone4Sでは容量が64GBになり、現在発売されているiPod touch第4世代と同じスペック容量となった。

今後発売されるであろうiPod touch5世代では記憶容量128GBが噂されているので、今度iPhone5が発売されるときも「128GBの容量になる」ことが予想できる。

iCloudが登場しても、内部容量の大きさを求める声は変わらない。数多くのデータを端末に保存していくのは、iPhoneの楽しさの一つでもあるだろう。

「保存できる容量のアップ」は、考えられるスペックアップの中でも分かりやすいところである。

したがって、時期iPhone5が容量を増加してくるのは当然といってもよいと思う。

これに関連して、iPhone4Sに採用されたNANDフラッシュメモリは、これまで「サムスン(Samsung)と東芝」の2社が供給していたものをiPhone 4Sでは「ハイニックスと東芝」の2社供給体制に変わったという話がある。

今後は、サムスン製品を使わない考えなのか、それとも使わせてもらえないのか。

その辺の詳細は分からないが、今後も進化したNANDフラッシュメモリによる容量増加を図ってほしいところだ。


※左からiPhone3GS、iPhone4、そしてiPhone5のモックアップ。

⑤【より大きなディスプレイ】

iPhone5スペックの噂⑤は、iPhone5スペックの噂につきものの「より大きなディスプレイ」である。

Appleが同じデザインのまま、大人しくしているとは考えられない。おそらく、iPhone5で大きなデザイン変更を予定していることだろう。

画面だけでなく、より薄く、より軽くなるようにデザインを考えているものと予測される。

噂で流れているのは、ディスプレイが3.5インチから3.7インチに大きくなるということだ。

当たり前だが、画面が大きくなれば見やすくなる。微妙なサイズ変更でも実際に使ってみると差が出てくることだろう。

薄く、軽くなって持ち運びが便利になれば、皆が望むところである。

⑥【タッチ式ホーム・ボタン】

iPhone5 スペックの噂6番目は、筆者的に採用されたら嬉しい「タッチ式ホームボタン」である。

以前、iPod touchの第5世代で噂されていたものなのだが、採用されること自体に疑問が沸いてくる噂だ。可能性はなかなか低い気がする。

ただ、前に書いたように、これだけ反応の良いタッチパネルで、なぜホームボタンだけタッチ式じゃないのか常々不思議だった。

その疑問は、iPad2でマルチタスク用ジェスチャーを試して以来、ますます強くなる。

もちろん、キーボードなど、細かい操作の必要なものは、ある程度弾力があったほうが使いやすいかもしれない。

しかし、単調な操作だけのホームボタンのようなものは、タッチ式のほうが断然便利だと思う。

※モックアップは、横長のボタンのようだ。

⑦【LTEやWiFi回線など】

iPhone5スペックの噂で今後ヒートアップしそうなのが、高速通信のLTEやWiMAX回線についての話題である。ネット上では次のiPhoneの名称は「iPhone5」ではなく、「iPhone LTE」になるのではないかなんて話もあった。

今年のAppleの発表間近でWiMAX搭載の噂も登場してきたように、iPhoneで高速通信を望むユーザーは多い。

筆者のようにWiMAXルーターを使うものにとってはそんなに関係ない話なのだが、ルーターを持ち歩かずにiPhone単体で高速通信したい人もいるだろう。

Appleも高速通信の動向を様子見しているようだが、期待は大きい。

その他、LTEやWiMAXなどの「WiFiルーター」としてiPhoneを使うことができれば、WiFiルーターを持つものにとっても便利になる。

今後は、この高速通信がどうなるかということも期待&見所の一つである。

総括

以上、iPhone5のスペックについて【7つの噂】を再考察してみた。

発売はまだまだ先の話なので、そんなに参考にはならないかもしれない。

ただ、こうしてみると、さらにレベルアップしていきそうな雰囲気は一杯ある。

また、Appleのことなので、今回のiCloudのような新しい分野での進化も加わる可能性もあるだろう。

iPhone4Sを見送ってiPhone5にしようという人もたくさんいると思うので、今後も有力な話、面白い話、噂などがあれば随時掲載していきたい。

まずは以前の記事の簡単な訂正まで。