2012年12月4日、衆議院選挙が公示された。投票日は12月16日である。

衆院選公示 選挙戦が始まる

当サイトを訪れ、記事を読んでくれるような方は既にご存知だと思うのだが、民主的な選挙ができるというのは実に幸せなことである。

世の中の国々には、まともな選挙制度がなく、自由がない、独裁政権や権力の支配下に置かれて、ろくな生活が送れない人がたくさんいる。

そんな中、わが国日本では、選挙の自由が認められ、国民は豊かで、毎日食べるものにも困らないというのだから、これほど幸せなことはない。

そのことをどれだけの人が意識し、喜んでいるだろうか。

はなはだ疑問である。

日本の国民はもっと与えられている恵みに感謝して、幸せを喜ぶべきだと筆者は思う。

さて、今回の衆議院選挙では、たくさんの政党が乱立しているが、これだけあるとどうして良いか分からない人が多いのではないかと思う。

「真剣に選ぼう」という有権者がたくさんいるのは喜ばしいが、選ぶ際は「言葉に惑わされず」に投票したいものである。背景にどんな思想があるのかをよく考えて投票しなければならない。

たとえば、脱原発。

とても大事な論点なので、これを抜きに今回の選挙は選べない。

この原発問題、「安全ではない」ことが明確になっているにもかかわらず、「再稼動しよう」という政党は論外だと思う。

原発がなくても世界は回るということが判明しているのに、いまだ再稼動を論じているのだから話にならない。

これは既存の権益や、目先の経済だけを見ている政党である。そんなところに任せたら、将来の日本は確実に危うくなるだろう。

一方、脱原発を掲げながら、日本自体を売り飛ばそう、弱くしようという共産主義、社会主義を背景に持つ政党がたくさんある。

いわゆる左翼思想を背景に持つ政党に任せてもいけない。将来、日本自体がなくなってしまう。

それでは、「みんなのアジェンダ」的な、リベラルを装う政党が良いかというと、そうともいえない。

主義主張がはっきりせず中途半端に終わるのが関の山だからである。

書くまでもないが、偏った宗教を背景に持つ政党は一層論外である。ろくなことにならない。

最後に、「現在の政権のままで」という選択肢もないだろう。主義主張が違う人達の集まりでは何も出来ない。最終的に今回のようにバラバラになる。

と、ここまで書くと、入れる政党がほとんどなくなってしまう。

それぞれ応援している人もたくさんいると思うのでこの辺にしておくが、はっきり書いておくと現在の国の政党はそんなものである。

まともなところがない、めちゃめちゃな政治だと思う。

これは、多くの国民の正直な声ではないだろうか。

しかし、どこも入れるところがないから、「無投票で」というのは無責任だ。

「選挙に行かない」という選択肢をとるのは、あまりに幼稚すぎる。

消去法でもよい。どうしたって、我々は選ばなければならない。

将来の日本、子供たち、世界の国々の未来のために、選挙に行かなければならないのである。

選挙日まであと12日、100%支持できる政党なんてあり得ないのは分かっている。

それぞれをしっかりと自分の目と耳で見届け、最高にベターな投票をしたいと願う次第である。

そして、大げさかもしれないが、個人的には今回の選挙で日本、いや世界の歴史を動かしたいと思っている。

吾々が本気になって投ずる一票には、それくらいの力と重みがあるのだ。