都心部近郊に住む人がiPod touchの無線LAN[WiFi]を選ぶ場合、一度は検討すべき「最高の選択肢」がある。それは家でも外でもWiMAXを使うという選択肢である。総合的に考えた費用面でも最安の無線LAN[WiFi]環境といえる。

たとえば、自宅インターネット費用、携帯電話パケット代金、それに加えてiPod touchの無線LAN[WiFi]でモバイルルータとなると、月々の通信費だけでかなりの額になる。(それぞれ約4000円だとすると計12000円。)

そのため、いつでも繋がるモバイルルータに魅力を感じていても、費用の問題で導入を見送ってしまう方が多いと思う。かくいう筆者も出費の面からモバイルルータを使わずに、自宅と公衆無線LAN[WiFi]、fonなどを使用していた一人である。

しかし、そんな費用面での問題は、生活圏内でWiMAXが使える環境さえあれば簡単に解決してしまう。

筆者の実例を挙げると、自宅がWiMAXの繋がる場所だったため、今までの光回線をやめて自宅の回線をWiMAXに変え、さらに携帯のパケット通信を一番安いプランにして、月々のデータ通信もWiMAXを使うことにした。

こうすることで、今まで光通信の4000円に携帯パケット額4000円が加わって合計8000円ほどかかっていたデータ通信費用が、WiMAXの月額費用3880円プラスαですんでしまうことになった。加えて、外出先でもiPod touchを使うことができるため、利便性はさらに向上している。

今までの光回線の通信速度より遅くなる可能性もあったので心配だったが、現在のところさほど変わりなく、違和感もない。

注意すべき点としては、WiMAXが地下でほぼ使えないので、地下で使用する機会の多い人は公衆無線LAN[WiFi]を契約する必要があるという点と、端末を持ち歩かなければいけない点くらいだ。

筆者はワイヤレスゲートのホットスポットエリアとUQWiMAXの無料WiFiであるUQWiFiを使っており、地下鉄エリアはほとんどカバーできている。つまり、公衆無線LANと組み合わせれば、移動範囲内で繋がらない場所はほとんどない。

また、端末を持ち運ぶのも慣れればなんてことはない。鞄に入れておけば十分使うことが出来るので、筆者は持っているのも忘れるくらいだ。

以上のように、自宅でWiMAXさえ繋がれば、通信速度はもちろん、費用面でも最高の無線LAN[WiFi]環境をつくることができる。

もし、iPod touchの無線LAN[WiFi]を探しているのであれば、真っ先に検討してみるとよいだろう。

WiMAXのメリットとデメリットを挙げると以下のとおりである。
メリット
・いつでも繋げたい場合、現在考えられる中で最安の費用である。
・通信速度が3G回線(iPhoneなど)よりも断然早い。
・3G回線のようにダウンロード容量制限がない。
・都心で公衆無線LAN[WiFi]を加えればほとんどのエリアをカバーできる。

デメリット
・外で使う場合、WiMAXの端末を持ち歩く必要がある。
・端末の充電が必要。
・エリアが対応していなければ使えない。
・古い端末の持続時間は短い。
・地下ではほぼ使えない。

尚、自宅で家族がインターネットを使うことがあっても、月額プラス200円でUQWiMAXの追加機器を設定しておけば、自動切換えで接続できる。(同時接続は不可。)

WiMAXを使うと限られたインターネット接続から、どこでも使えるように無線LAN[WiFi]環境が変わる。そのときに、今までにない充実感を得て感動するのは、筆者だけではないはずである。

WiMAX参考記事:UQ WiMAXについて [外でモバイルルータ]