ここのところ、街頭やインターネットでイー・モバイルの「Pocket WiFi LTE」のキャンペーンを良く目にする。

「EMOBILE LTE」は、下り最大75Mbps/上り最大25Mbps対応。

最大速度だけを見るとWiMAXより断然速いWiFiだ。

しかも、キャンペーンを利用すれば「WiMAXと同程度の月額料金」というのだから一瞬驚きを隠せない。

WiMAXと比べてみてもなかなか魅力的なWiFiである。

しかし、よくよく読んでみると見逃しては行けない点がいくつかある。

仮にイーモバイルLTEにするにしても、その辺を踏まえて選ばないと不本意な選択になってしまうだろう。

ということで、今回はイーモバイルLTEについて筆者が感じたままを書いてみようと思う。

イーモバイルLTEのエリアと速度について

まず、下り最大75Mbps/上り最大25Mbps対応の速度面について、エリアと共に確認してみよう。

この「下り最大75Mbps/上り最大25Mbps」を誇るイーモバイルLTEのエリアは、公式サイトの表で確認できる。

リンク先の表を見れば分かるように、現時点でイーモバイルLTEを使えるエリアはごく一部の場所に限られ、その他の部分は「下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbps」の「EMOBILE G4エリア」になってしまう。

つまり、大抵の場所はWiMAXの最大スピードに劣る計算である。

現行WiMAXより最大速度の大きいLTEとはいえ、期待ほどスピードが出ないというのはよく耳にする話だ。

その辺は、上記のエリアの問題が大きい。

これはドコモのXiの時にも書いたことだが、最大速度だけで早とちりしないようにしたいところだ。

料金について

つづいて、料金について考えてみよう。

イーモバイルのプランは色々あって分かりにくいのだが、一番オーソドックスなキャンペーンを利用すれば、月額料金は2年契約で3880円になる。

料金面ではWiMAXとほぼ同程度の金額なので、ドコモのXiと比べれば良心的な価格である。

相変わらず2年契約という縛りは気になるものの、現行のWiMAX料金と同じ価格なら納得出来る人も多いと思う。

一つ気になる所としては、契約解除手数料だろう。

年々下がっていくとはいえ、少し高すぎる。

イーモバイルLTEにする場合、少なくとも「2年間使う」という決意が必要である。

総括

以上、イーモバイルLTEで気になった点を書き綴ってみた。

WiMAXとは違って通信制限があることも考えると、現時点ではWiMAXをおすすめしておきたい。

しかし、LTEエリアが広がっていく事を考えれば、イーモバイルLTEも悪くはない。なにより、WiMAXとは違って地下で使えるのは魅力的である。

したがって、2年契約を確実に履行出来るという人なら、イーモバイルLTEを選ぶのもよいと思う。