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さて、今日のテーマは「駄目な奴に会った時の対処法について」です。

人物を棄遺せざるの要術
人賢愚ありと雖も、各々一二の才能なきはなし、湊合して大成する時は必ず全備する所あらん。是れ亦年来人をして実験する所なり。人物を棄遺せざるの要術、是れより外復たあることなし。
安政二年六月一日「福堂策」

【訳】人には賢い人、愚かな人がいるとはいえ、それぞれ一つや二つの才能がない人はいない。それらを総合してまとめれば必ず完璧に近い人物となるであろう。これは私が数年来実際に人を教えてみて、経験してきたものである。絶対に人を見捨てないという大切な手段は、これより他にはない。

(『吉田松陰一日一言』P.44より)

人には賢い人や愚かな人がいるとはいえ、根本的に駄目な奴というのはこの世にいないというわけです。

人に宿る才能をどのように開くかが大事であって、吾々の力の見せどころだともいえるでしょう。

つまり、人の才能を見抜いて引き出していくことができる人ほど、優れているということです。

簡単に人を見捨てないように、こちらの心を磨いていかなければなりません。

そもそも、周りの中に駄目な奴がいると思うそのことが駄目な行為になりますから、周りの人を批判する前に自分自身を振り返る必要があるのです。

人の見た目や目に見える行動だけでその人を判断してはいないだろうか。

この人にはもっと才能が隠れているのではないだろうか。

常にそういった視点をもって、相手のことを考えていたいものです。

そして、人間として生まれた以上、すべての人には使命があり才能があります。

その人にしかない使命に気づいてもらい、お互いに才能を引き出していきたいところです。